JA熊本うきのトレーサビリティシステムは、紙面に手書きで書いた数字などをスキャナーで読み取れるOCR機能を利用しています。OCRの用紙には、出荷する品目ごとの農薬名や使用限度量が印字されており、生産者は、日付や農薬の濃度などを手書きで記入。これをJAが読みとって、データを登録します。サーバーには使用基準が登録されており、農薬の成分や量などに問題がないかどうかも瞬時に判断。以前はこれをすべて紙の書類のみで行い、保管も紙のままだったので、システム導入によってデータ探しに費やす多大な労力もかなり軽減されました。登録された情報は、市場への出荷の際、生産履歴証明として添付されています。
出荷時に添付する生産履歴には生産者の名前も記入されています。これは、問題が起きた時に原因を追求するためだけでなく、問題を起こさないようにするという、生産者の意識を高めることにもつながっています。OCR用紙を見れば、生産物や品種に合った農薬が一目で分かるので、生産者にとっては、無駄な農薬を使わないコストダウンにつながるメリットも。今後は、蓄積されたデータをもとに、このシステムが、消費者はもとより生産者にとってもっと有益なものになるよう活用していかなければならないと考えています。